2015年
6月
05日
金
大変久し振りのブログ更新です。
創玄展で入賞・入選された
青伸書道会の皆さん、おめでとうございました。
そろそろ毎日書道展の結果が気になる時期と
なりますね!
私の作品は久しぶりに、純白の紙に書きました。
ここ何年か、色のついた紙に書くことが多かったので、
新鮮な気分で制作できました。
漢字作品での初受賞ですね。
思い出に残る作品になった事と思います。
潤渇の大胆な変化が魅力的な作品です。
大胆な筆致でありながら、余白が美しく清涼感が漂っています。
さらに筆先の絡みが加わると、複雑で表現の幅がひろがります。
堂々とした大字隷書作品。
一本一本の線が充実してきました。
文字の疎密に変化を加えながら、
元気よく溌溂とした気分が溢れています。
更に大胆な渇筆などを加え、上下それぞれの
表現に変化がでたら良かったと思います。
表現過剰な詩文書が多い中で、
淡々と落ち着いた書き振りが良い。
余白も冴えて美しいです。
惜しいのは、漢字が堂々としているわりに、
ひらがなが少し弱く感じるところです。
2014年
11月
01日
土
2014年
9月
27日
土
9月25日(木)より、いよいよ6日間の個展が
始まりました。
(@銀座7丁目 竹川画廊)
当日の毎日新聞(夕刊)にも記事が掲載され、
連日たくさんの方にご来場いただいております。
見に来てくださった皆さま、本当にありがとうございます!!
30日まで開催しておりますので、ぜひお立ち寄りください。
2014年
9月
15日
月
いよいよ個展開催まで10日となりました。
今回のテーマ”AromaCiassico”はイタリア語で、
「古典の香り」という意味です。
どうしてイタリア語かと言うと…。
イタリアは古い建築物や芸術が街中のいたるところ
にあり、そのような環境の中で、新しい芸術やデザイン
が生み出されていく。
私の個展も古典的な雰囲気と種家杉晃らしさが融合
したイタリアのような空間にできたら、と思っています。
案内はがきに採用したのは、バチカン美術館の有名な
螺旋階段です。
この螺旋階段は、過去と未来をつなぐ「時の流れ」を
表現しており、下を覗き込み、現在から過去を顧みています。
右下に波紋が見えますが、この写真は硯に墨汁を入れ、
水面に反射した映像を撮影。実に手が込んだ作品となっています。
写真家の坂本博和さんにお願いし、見事な瞬間をとらえていただきました。
波紋を作った一滴の墨汁を自らにみたて、「永い書の歴史」という海原の新たな一滴になれたら…という思いが込められています。
2014年
8月
18日
月
高校時代の恩師、小野寺觀洲先生の喜寿を記念して
先生の教え子5名が書展を企画、開催の運びとなりました。
会期は8月24日(日)から27日(水)、会場は池袋の
東京芸術劇場5階ギャラリー2です。
私も出品しています! 皆さま、ぜひお越しください!
2014年
8月
03日
日
今年の毎日書道展は青伸書道会から二人の
入賞者が出ました!
入選・入賞された皆さん、おめでとうござい
ました!!
入賞されたお二人の作品評を載せ、お祝いと
したいと思います。
まずは秀作賞の作品から・・・
■題名 「不遷怒」■
(評)いつもの元気の良さを押しとどめ、深みのある
正攻法の字形で成功した。
展覧会となると奇をてらった表現になりやすいが、
落ち着きのある余裕の筆致が実に心地よい。
次は佳作賞です。
■題名 「風容・・・」■
(評)隷書体を整然と並べ、墨量豊かに書いている。
羊毛筆の独特の渇筆と相まって字間の美しさと
白さが際立った。
更に落款(名前)の入れ方も研究して欲しい。
2014年
3月
16日
日
創玄展が本日で終了しました。
今年は第50回という記念すべき年でしたが、
青伸書道会より多数の入選、入賞者を出すことが
できました!
出品された皆さんがよく頑張ってくれました。
お疲れ様でした♪
今回の私の作品は古典の香りが漂う、力強い書を
目指しました。
併せて、注目していただきたいのは落款の部分です。
「甲午大寒後三日書于虎谿堂東窓下」
ここからこの作品を書いた日にちが
読み取れるのですがいつだかわかりますか?
答えは1月23日!
2014年の大寒は1月20日で、その3日後・・・という
意味です。
今回、特選を受賞した生徒さんの作品をご紹介しつつ
短評を添えてお祝いとしたいと思います。
《評》
木簡の隷書を素材として、大らかで伸びやかな筆致が
魅力的な作品です。
「静」の字の最終画が作品の見せ場となっており、大きく
湾曲した最終画は、空間を広く捉えて安定しています。
また、墨の滲みとかすれの対比が美しく、穏やかな作調の
中にも作者の心の動きが感じられます。
余白の白が輝いており、清潔感のある快作です。
2014年
2月
16日
日
2週続きの大雪、皆さまは通勤、通学など
大丈夫でしたか?
連日深夜のオリンピック観戦、寝不足気味に
なっていませんか?
私は先日、やっと創玄展の作品を表装に出し
ほっとしたところです。
今回も色画仙を使用しています。
第50回創玄展は3月6日から16日まで、
東京の国立新美術館で開催されます。
2013年
9月
11日
水
10月から東急セミナーBEたまプラーザ校にて
「ゼロからはじめる書道入門」を開講予定です。
現在開講中の「はじめての書道」が開講から
3年がたち、受講生の皆さんの実力も
かなりついてきました。
そこでこの秋から更に初心者の方でも受講しやすい
新規講座を第1・3木曜日10時から11時30分で
開講する予定です。
これを機に書道を始めませんか?
また書道に興味のあるお友達が居られましたら
是非ご紹介ください。
「ゼロからはじめる書道入門」
★お問い合わせ★
東急セミナーBE たまプラーザ校
電話 045-904-3953
2013年
9月
08日
日
久しぶりの休みでしたので銀座に展覧会を観に行って
来ました。
落款印を作っていただいた稲村龍谷先生が
出品されている白鶴玄龍展(@鳩居堂)と、
地元神奈川でお世話になっている水川舟芳先生の
個展―素貌の書―(@東京セントラル美術館)です。
稲村先生の七十二候の刻印や水川先生の
10メートルを超える大作を拝見し、作品の素晴らしさと
力強さに圧倒され、しばし時間を忘れてしまいました。
「七十二候」
シナ古代に一年三百六十日を自然現象の推移によって
区分し、それぞれの季節をあらわした。
「禮記月令・らいきがつりょう」に、五日を一候として
七十二候、三候を一氣として二十四氣、六候を
一月として十二月とし、七十二候、二十四氣、十二月が
それぞれ一年となる。
《「七十二候印譜」稲村龍谷著より》
2013年
7月
20日
土
毎日暑い日が続いていますね。
恒例の毎日書道展が国立新美術館にて開催されています。
(8月4日までです。)
私の作品は1階の27室に展示されていますので、ぜひ
ご覧ください。
今回は、同じ毎日書道会の稲村龍谷先生作の印を
使わせていただきました。
印泥は「美麗」を用い、深く落ち着いた色調で作品に
重厚感を出そうとしています。
会場ではぜひ印にもご注目ください!
2013年
6月
23日
日
第65回毎日書道展が7月10日から
六本木の国立新美術館で開催されます。
先日作品制作を終え、表具店に表装を
お願いしました。(タイムリミットで諦めたと
言った方が正確かもしれません・・・)
写真は師匠に見ていただく作品を自分で
選別しているところです。
選別する時は、作品を貼って離れたところから
見比べます。
制作にあたっては、それぞれ文字に表情をつけ
ながら、各行に軽いうねりや流れが出来るように
工夫しており、同じ作品でもそれぞれ文字の
位置が微妙に異なります。
書いているときは、なかなか気が付きませんが
壁に貼ってみると良く判ります。
たくさんの作品の中から
選別するので迷うこともあります。
作品を前にすると思い入れもあり冷静に見ることが出来なくなることも・・・。
そのようなときには作品を写真に撮ったりして、客観的に選別するようにしています。
こうすると意外と冷静な目で選ぶことができますよ。お試しください。
ちなみに写真の中に出品作はありません・・・
どのような作品になったかはまた会場で♪
2013年
6月
10日
月
第41回日本の書展が6月13日(木)から23日(日)まで
六本木の国立新美術館にて開催されます。
この展覧会は、会派を超えた書家が出品しており、書風も
様々で大変楽しい企画となっています。
今回の私の作品は・・・
1336年に中国で生まれた高啓の「焼筍」という詩で、旬の筍を
愉しむ風流人について詠んだものです。
筍が地上に顔を出すときの力強い生命力を表現できればと
思いながら書きました。
少しだけお見せしますね!
2013年
6月
01日
土
日本詩文書作家協会書展が6月4日(火)から9日(日)
まで東京セントラル美術館と東京銀座画廊・美術館の
2会場で開催されます。
初日4日の午後2時からは画家・日本藝術院会員
絹谷幸二先生による講演も開催されます。
9日(日)午後2時からは席上揮毫が行われ、私の先輩
大多和玉祥先生が揮毫されます。
ちなみに私の作品は、今日から解禁となった「鮎」に
ちなんだ俳句を書きました。緑が美しい季節を意識して、
グリーンの用紙に書いています。
2013年
4月
17日
水
印を彫りました。
印材(石材・木など)に篆書で文字を彫ることを
篆刻と言います。私が篆刻を初めて体験した
のは、高校の授業でした。
それ以来篆刻の楽しさに魅力を感じ篆刻家の
先生のもとで指導を頂いた時期もありました。
その昔は毎日書道展に篆刻も出品していました。
篆刻は「印」という小さな世界ではありますが、
「書」と同様にさまざまな表現の世界が可能で
あることを知りました。
「書」の作品は、紙に向かったら一瞬で完成を
見ることが出来ますが、篆刻は印泥(朱肉)を
つけて押してみるまでハッキリとは出来栄えが
判りません。
そのプロセスに大変時間がかかります。
まず構成を考え、印材に文字を書き込み、彫って行きます。
写真は生徒さんからの依頼で名前を彫ったものです。
文字が赤くなっているもので「朱文」と言います。
逆に文字が白くなるように彫ったものは「白文」と言います。
朱文は文字以外の部分を彫って行きます。
つまり、文字の線を残すように彫ります。完成を想像
しながら彫り進んで行く過程が、ワクワクし大変楽しい
ものです。
印は作品の雰囲気に合ったものを押すことが大切です。
「なんでも良いから、赤い印鑑が押してあれば良い」などと
考えているようでは、その人の作品のレベルは想像が
つきます。
女性が洋服に合うアクセサリーを選ぶように、なるべく
多くの印をもつようにし、自分の作品に合った印を押すよう
心掛けてください。
作品に合った印を選ぶ楽しみも書道の楽しみの一つと言えるでしょう。